寒い季節になると無性に食べたくなるほくほくのさつまいも。
実は炊飯器を使えば、手間なく美味しく調理できることをご存知でしょうか?
でも、SNSなどで「炊飯器で調理中に爆発した」という怖い体験談を見かけることもありますよね。
今回は、炊飯器でさつまいもを安全においしく調理する方法をご紹介します!
みなさんも、失敗することなく、おいしいさつまいもを楽しみましょう。
炊飯器でさつまいもを調理するメリットとデメリット

まずは、炊飯器でさつまいもを調理することのメリットについてお話しましょう。
最大の魅力は、火を使わずに調理できる手軽さです。
お鍋で蒸す場合と違って、水加減を気にしたり、途中で火を止めたりする必要がないんです。
さらに、じっくりと時間をかけて蒸されるため、さつまいもの甘みが存分に引き出されます。
電子レンジと比べても、均一に加熱されるので、ムラなくホクホクに仕上がりますよ。
また、調理中に他の家事ができるのも大きなメリットです。
例えば、洗濯物を畳んだり、お掃除をしたり、子供のお世話をしたりと、時間を有効活用できます。
冬場の朝に仕込んでおけば、帰宅後のおやつにぴったりの温かいさつまいもが楽しめますよ。
一方で、デメリットもあります。
最も注意が必要なのは、調理中の圧力上昇による事故のリスクです。
また、炊飯器本来の用途ではないため、使い方を誤ると故障の原因になることもあります。
調理時間も電子レンジと比べると長くなるため、すぐに食べたい時には向いていません。
さつまいもが炊飯器で爆発する原因と対策方法

では、なぜ炊飯器でさつまいもを調理すると爆発することがあるのでしょうか?
主な原因は、さつまいもの内部で発生する蒸気圧です。
加熱されると、さつまいもの中の水分が蒸気となって膨張しますが、皮が硬いため内部に圧力がこもってしまうんです。
実際にあった事例では、皮つきのまま何も対策せずに調理したところ、炊飯中に突然蓋が開いて中身が飛び散ってしまったケースがありました。
特に、ポリ袋に入れて調理する方法は大変危険です。
袋が膨らんで蒸気口を塞いでしまい、炊飯器内の圧力が急激に上昇する可能性があります。
ある方は、「便利だと思ってポリ袋を使ったら、袋が破裂して大変なことになった」という経験を話してくれました。
これらの事故を防ぐために、いくつかの重要な対策があります:
1. さつまいもの両端を少し切り落とすか、フォークで数カ所穴を開けます。
2. ポリ袋は絶対に使用せず、直接内釜で調理します。
3. 水量は底から2-3cm程度を基準に、さつまいもの高さの半分以下に抑えます。
4. 調理中は絶対に蓋を開けないようにします。
5. 炊飯器の説明書で、さつまいもの調理が可能かどうかを確認します。
美味しく安全に作るための詳しい手順とコツ

それでは、具体的な調理手順をご紹介します。
まず、さつまいもの選び方から始めましょう。
大きすぎるさつまいもは中心まで火が通りにくいので、中くらいの大きさのものを選びます。
形が不揃いだと加熱ムラの原因になるので、なるべく同じような大きさのものを選ぶのがポイントです。
さつまいもは優しく丁寧に洗います。
皮に傷をつけすぎると、栄養が流れ出てしまう可能性があるので、スポンジを使って優しく洗うのがポイントです。
洗い終わったら、両端を切り落とすか、フォークで数カ所穴を開けます。
この工程は安全のために必ず行いましょう。
次に、内釜に水を入れます。
水量は、お好みの食感によって調整できます。
ホクホクした食感がお好みなら、さつまいもの高さの1/4程度。
しっとりとした食感がお好みなら、半分程度の水量がおすすめです。
ここで、私が発見した裏技を3つご紹介します!
1.内釜に薄くサラダ油を塗っておく方法
1つ目は、内釜に薄くサラダ油を塗っておく方法です。
これにより、蒸し上がった後のさつまいもがくっつきにくくなります。
2.さつまいもを斜めに切る方法
2つ目は、さつまいもを斜めに切る方法です。
斜めに切ることで表面積が増え、より均一に火が通ります。
3.蒸し上がった後のひと手間
3つ目は、蒸し上がった後のひと手間です。
炊飯器の蓋を開けたまま5分ほど蒸らすことで、余分な水分が飛び、よりホクホクした食感になりますよ。
また、少量の塩を加えることで、さつまいもの甘みがより引き立ちます。
塩は小さじ1/4程度を目安に、お好みで調整してください。
調理モードは、できれば玄米モードを選択しましょう。
玄米モードは約70℃でじっくりと加熱するため、さつまいもの甘みを最大限に引き出すことができます。
実際、玄米モードで調理したさつまいもは、通常モードで調理したものと比べて、より自然な甘みが感じられます。
玄米モードがない場合は、通常の炊飯モードでOKです。
ただし、早炊きモードは避けましょう。
高温で急激に加熱されるため、甘みが十分に引き出されない上、安全面でもリスクが高まります。
また、最近の炊飯器には「おかゆモード」や「低温調理モード」がついているものもあります。
これらのモードも、さつまいもの調理に適していることが多いので、説明書を確認の上、活用してみてください。
炊き上がったら、すぐに取り出すことをおすすめします。
長時間保温すると、水分が多くなりすぎてしまい、せっかくのホクホクな食感が損なわれてしまいます。
美味しい食べ方のアイデアも紹介
基本的なバター醤油はもちろん、シナモンパウダーをふりかけたり、メープルシロップをかけたりするのもおすすめです。
特に、塩キャラメルソースをかけると、大人向けの上品なスイーツに変身しますよ。
余ったさつまいもは、冷蔵保存が可能です。
ただし、室温に戻してから食べることをおすすめします。
冷たいままだと、本来の美味しさが半減してしまいますよ。
まとめ
最後に、安全に関する重要なポイントをまとめておきましょう:
• 必ず事前に炊飯器の説明書を確認し、さつまいも調理が可能かチェックします。
• 圧力式炊飯器の場合は、特に注意が必要です。
• 調理中は絶対に蓋を開けないようにしましょう。
• 蒸気口を塞ぐような使い方は避けます。
• 蓋が重くて開かない場合は、無理に開けずに自然に冷めるのを待ちます。
• 小さなお子様がいるご家庭では、炊飯器に近づかないよう注意を促します。
• 異常を感じたら、すぐに電源を切って使用を中止しましょう。
このように、正しい知識と手順で調理すれば、炊飯器でも安全においしいさつまいもを楽しむことができます。
寒い季節は特に、温かいさつまいもが体も心も温めてくれます。
休日のおやつ作りや、お子様のおやつにもぴったりですよ。
ぜひ、これから寒くなる季節に向けて、安全においしいさつまいも作りに挑戦してみてください。
家族みんなで、ホクホクの焼き芋を楽しみましょう!