スマートフォンに突然かかってくる「+97」から始まる見知らぬ電話番号。
心当たりがないのに着信があると、不安になりますよね。
この記事では、+97系の電話番号の実態と、万が一応答してしまった際の適切な対応について、わかりやすく解説していきます。
+97で始まる電話番号の正体とは?どこの国からの着信なのか

国際電話の番号は、先頭の「+」記号の後ろに国を識別する番号が続く仕組みになっています。
たとえば日本なら「+81」ですが、実は「+97」という単独の国番号は世界に存在しないんです。
これは中東やアジアの一部地域に割り当てられた番号群の始まりを示しているだけなんですね。
アラブ首長国連邦は+971、バーレーンは+973、カタールは+974といった形です。
他にもブータンの+975、モンゴルの+976などがあります。
なぜ詐欺グループはわざわざ国際番号を使ってくるのでしょうか?
その理由の一つは、多くの人が国際電話に対して「重要な用件かもしれない」と感じてしまう心理を利用しているからです。
海外からの着信というだけで、つい折り返してしまう方も少なくありません。
さらに国際通話料金は国内通話と比べて非常に高額になることがあり、これを悪用して金銭を得ようとする手口も存在します。
+97系の電話に潜む危険な詐欺の手口

では、具体的にどのような詐欺の方法が使われているのでしょうか?
主に二つの代表的なパターンがありますので、それぞれ詳しく見ていきましょう。
まず一つ目が「国際ワン切り」と呼ばれる古典的だけど今も多い手法です。
これは電話を一度だけ鳴らして、すぐに切ってしまうというシンプルなものなんですね。
着信履歴に残った番号を見て「誰からだろう?」と気になって折り返すと、そこは高額な通話料が発生する特殊な回線に繋がっています。
数秒話しただけでも、驚くような金額が請求されてしまうケースがあるんです。
二つ目は自動音声やオペレーターを使った巧妙な手口です。
電話に出ると、機械的な音声で「料金の未払いがあります」「重要な確認事項があります」といったメッセージが流れてきます。
中には「日本語対応は1番を押してください」と誘導してくるものもあるんですよ。
指示に従ってボタンを押してしまうと、オペレーターに繋がり、個人情報を聞き出そうとしてきます。
名前や住所、クレジットカード番号などを教えてしまうと、それを悪用されて様々な被害に遭う危険性があります。
近年では音声技術が発達しているため、より自然で説得力のある音声が使われることも増えているようです。
もし電話に出てしまったら?今すぐ取るべき行動

うっかり+97系の番号からの着信に応答してしまっても、慌てる必要はありません。
落ち着いて、これからお伝えする手順を実行してくださいね。
最も重要なのは、何も言わずにすぐ通話を終了することです。
相手の声が聞こえても、会話を続けないようにしましょう。
通話時間が長くなるほど、高額な料金が発生するリスクが高まってしまいます。
もし相手が個人情報を尋ねてきても、絶対に答えてはいけません。
氏名、生年月日、住所、口座番号、クレジットカード情報など、どんな情報も伝えないでください。
「お答えできません」と一言伝えて切るか、無言で切断するのがベストです。
電話を切った後も、その番号に折り返すのは絶対にやめましょう。
着信履歴が気になっても、「存在しなかったもの」として扱うことが大切なんです。
詐欺グループは、あなたが動揺して判断を誤ることを狙っています。
深呼吸をして、「これは詐欺電話だった」と認識してから、次の対策に移りましょう。
普段から心がけておきたいこともあります。
まず、心当たりのない国際電話には、履歴があっても折り返さないという習慣をつけることです。
本当に大切な用件であれば、メールやSMSなど別の方法で必ず連絡が来るものですよね。
また、ご家族や大切な方々と、こうした迷惑電話の情報を共有することも重要です。
特にご高齢の方は国際電話に慣れていない場合が多いので、「+97の番号は危険だから出ないでね」と具体的に伝えてあげてください。
知識を共有し合うことで、みんなで被害を防ぐことができるんです。
万が一、個人情報を教えてしまったかもしれないと不安になった場合は、一人で悩まずに専門機関に相談しましょう。
警察相談専用電話の「#9110」は、犯罪被害に遭った、または遭いかけた場合の相談窓口です。
緊急ではないけれど不安があるときに利用できます。
また、消費者ホットラインの「188」では、悪質な契約や金銭トラブルについて相談できます。
高額な国際通話料金が心配な場合は、ご自身が契約している携帯電話会社に連絡して、請求内容を確認することもできますよ。
どの窓口も親身に話を聞いてくれますので、不安を抱え込まずに早めに相談してくださいね。
迷惑電話を完全ブロック!効果的な対策方法
被害を未然に防ぐ最も確実な方法は、そもそも怪しい電話に出ないこと、そしてスマートフォンの機能を活用することです。
ここからは、あなたのスマホでできる具体的な対策をご紹介していきますね。
まず、スマートフォンの標準機能を使った設定方法です。
iPhoneをお使いの方は、「設定」アプリから「電話」を選び、「不明な発信者を消音」という機能をオンにしましょう。
これで連絡先に登録されていない番号からの着信が自動的に留守番電話に送られ、通知も来なくなります。
Androidの場合は、「電話」アプリのメニューから「設定」に進み、「着信拒否」や「ブロック中の番号」といった項目を探してください。
多くの機種では「国際電話を全てブロックする」というオプションが用意されています。
また、一度+97系の番号から着信があった場合は、その番号を個別に拒否リストに追加するのも効果的です。
着信履歴から該当の番号を選んで「ブロック」を実行するだけで設定完了です。
スマホの設定だけでは心配という方には、迷惑電話対策アプリの利用をおすすめします。
これらのアプリは世界中のユーザーから報告された危険な電話番号のデータベースを持っていて、着信時に「この番号は詐欺の可能性があります」と警告してくれるんです。
無料版でも十分な機能を備えたアプリが多いので、アプリストアで「迷惑電話」「着信拒否」といったキーワードで検索してみてください。
評価が高く、ダウンロード数が多いものを選ぶと安心ですよ。
さらに、契約している携帯電話会社が提供する対策サービスも見逃せません。
ドコモ、au、ソフトバンクなどの大手キャリアは、それぞれ独自の迷惑電話対策サービスを用意しています。
これらはネットワーク側で危険な番号からの着信をブロックしてくれるため、非常に強力な防御策になります。
多くの場合「国際電話の発信・着信規制」というオプションメニューに含まれていますので、契約内容を一度確認してみることをおすすめします。
料金プランによっては無料で利用できるサービスもありますし、ショップやカスタマーセンターで詳しく教えてもらうこともできます。
オリジナルの対策として、もう一つご紹介したいのが「家族間での情報共有ルール」を作ることです。
例えば、家族専用のグループチャットで「怪しい電話がかかってきた」という情報をすぐに共有する習慣をつけるんです。
特に一人暮らしの若い方や、ご高齢の方は、詐欺のターゲットになりやすい傾向があります。
「今日こんな番号から電話があったけど、みんなのところにも来てない?」と気軽に確認し合える環境を作っておくと、被害を防ぎやすくなりますよ。
また、定期的に携帯電話の設定を見直す時間を作ることも大切です。
スマートフォンのセキュリティ機能は日々進化していますので、OSのアップデートと同時に、新しい防御機能が追加されていないかチェックしてみましょう。
こうした小さな習慣の積み重ねが、あなたと大切な人たちを守る大きな力になります。
最後に、この+97系の迷惑電話問題から学べる大切なことをお伝えしたいと思います。
それは「焦らされても、一度立ち止まって考える」ことの重要性です。
詐欺グループは常に私たちの「焦り」や「不安」につけ込もうとしてきます。
「すぐに対応しないと大変なことになる」という言葉で、冷静な判断力を奪おうとするんですね。
でも、本当に緊急で重要な連絡なら、必ず複数の方法で確認が取れるはずです。
知らない番号や不審なメッセージに出会ったら、まずは「一旦停止」して、インターネットで検索してみましょう。
たった数分の確認作業が、あなたの財産と個人情報を守ってくれます。
まとめ
この記事でお伝えした知識を、ぜひ周りの方々にも共有してあげてください。
一人でも多くの人が正しい情報を持つことで、詐欺グループの活動を抑制することにも繋がります。
みんなで助け合いながら、安全で安心なデジタル社会を作っていきましょう!
+97系の電話番号からの着信は、基本的に心当たりがなければ詐欺や迷惑電話と考えて間違いありません。
出ない、折り返さない、個人情報は絶対に教えないという三原則を守ってくださいね。
そして今日ご紹介した対策を一つでも実践していただければ、被害のリスクは大きく減らせます。
あなたとあなたの大切な人たちが、これからも安全にスマートフォンを使えることを心から願っています。